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No Piano, No Life!! ピアノ再開組、猫好き主婦によるピアノまみれの日々
思いがけない出会い
2012年04月09日 (月) | 編集 |
何だかもう欲しいピアノなんて買えない気がしてきて、やっぱりピアノをやめなきゃならないのか・・・と落ち込みつつ、個人的に売りに出している方を探し続けました。その結果何人か見つかったので、藁をも掴む気持ちで(←相変わらず大袈裟)試弾に行きました。

最初に伺ったのは某オケを引退なさった方のお宅で、車で2時間以上かけて行ってきました。値段は今までの中で一番安くて私にも買えるくらい♪それにピアニストではないとはいえ、何と言っても世界的なオケのメンバーだった方が選んだ楽器ですからきっと良いモノに違いない、これがダメなら諦めるしかないと行きの車中ではかなり悲壮感が漂いました。

そして試弾・・・「ラ〜♪」と1音鳴らしただけでその音に魅了され、好きになってしまいましたもうこれ以上弾かなくても十分この楽器の良さは分かる、という感じでしたが一応パラパラと弾いてみました。すぐに弾き終えて夫と相談。夫は買うことを決めていましたが、私は今までの人生で一番高い買い物なので(って、一般的には大した値段じゃないんですケド・・・私って悲しいくらい小市民)すっかり怖じ気づいてしまい、とりあえず先生に来て貰って試弾して欲しいなんて考えていました。

そんな私に向かって、持ち主の方がご自分の本業の楽器を買ったときの感動的なお話をして下さったのです。本当に映画のような話で、まさに事実は小説より奇なりっていうか。また、私の出す音がとても綺麗だと褒めて下さり(売りたい一心でのお世辞・・・)、お調子モノの私は買うことにしちゃいました。一 応、帰宅後に先生にメールでそのピアノの状態・履歴を説明して試弾のお願いをしたところ、「とても良いピアノだと思うし、○○響の方が持っていたというのは良いサイン。自分の耳と指を信じなさい」という返事(単に遠いから行きたくなかったという説アリ)。確かに、楽器というものはいくらお金があったとしても自分が気に入ったモノに出会えるとは限らない。特に中古楽器はそのときに作られたモノと同じモノを再び作ることはできないので、これを逃してはいけないと思ったのです。

・・・もうその晩は眠れませんでした。ひとたび眠ってしまったら、起きたときに全て夢に変わっているんじゃないかと心配で。長年の夢だったグランドピアノが自分のモノになった、しかもあり得ない程のお手頃価格で。翌日もまだ夢なんじゃないかってボーッとしていて・・・カレーチャーハンを作るのにカレー粉を入れても入れても全くカレーの味がしなくて・・・ハッと我に返って手元を見たら間違えて粉タイプのカラシを大量投入していました(その前にカレーの香りが全くしないのに気づけって感じですが)。

そんなわけで我が家にグランドピアノがやってきました

まだ防音対策をしていないので思いっきり弾いていませんが、とりあえず手元にあるので安心、安心。ピアノが運ばれて来た日もまた眠れず・・・何度も夜中に起きてピアノがまだ家に置いてあるか確認しちゃいました。毎日ちょっとだけこっそり音を出してみるのですが、その音の美しさに、そしてこれからもピアノを続けられる嬉しさで涙が出ます。グランドを買うなんてあまりにも夢のような話で、ぼんやりと「欲しいなぁ〜、あったらいいなぁ〜」と思うだけで、ちゃんと具体的に考えたことがなかったのです。でもこういう状況に追い込まれてやっと真剣にあらゆる可能性を考えて、夢が叶いました。あきらめなくて良かったです。

ピアノに名前をつけようって考えているんですが、なかなかコレっていうのがなくって。好きなピアニストの名前を頂く?だったら・・・ダニエル?(←バレンボイム)でもダントツで好きってわけじゃなくて、曲によって好きな人は色々だし。好きな音楽家?だったら・・・アル?(←某オーボエ奏者)・・・うーん、何かしっくりこない。もうちょっと考えてみようっと。

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テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
試弾、試弾♪
2012年04月08日 (日) | 編集 |
早速始まったピアノ探し、一軒目は先生が紹介して下さったピアノ工房。雪の中、車で1時間以上かけて行ってきました。お値段がお手頃だったので、これで気に入った音だったら即購入♪と鼻息荒く1音鳴らしたのですが・・・

・・・あれ!?良くない・・・

気を取り直して一通り弾いてみたけれど・・・

・・・やっぱり良くない・・・

その工房にあったピアノを手当たり次第弾いたけど・・・

・・・どれも良くない・・・

結局その工房の全ての楽器の音を好きになれなかったので、その方のリストア・リコンディションが私の好みと全く合わなかったってことなのでしょう。私はタッチはあまり重視していなかったのですが(軽すぎなければ良しって感じで)、ここのピアノはタッチも何となく違和感があったのです。何か鍵盤が動くときにひっかかりがある感じで。かなりお手頃なお値段で到底これより安く買えるとは思えなかったので、とってもガッカリしました・・・やっぱりこれくらいのお値段だとこれくらいで妥協せざるを得ないのかって

でもここで妥協して買ってもそのうち弾かなくなるんじゃないかって気がしたんです。それくらい気に入らなかったんです。帰宅後、先生にメールで一応相談しましたが、やっぱり一番大事なのは「その楽器を好きかどうか」だと言うことになり、他をあたることにしました。それにしても、そのときに先生がチラっと言っていた「あなたが探しているピアノのサイズは小さめだから、学校のピアノ(小さいものでも190cm弱)と比較したら音色が劣るのは仕方ないよ。」という言葉には落ち込みました。頭では理解できているつもりだったし、改めて指摘される程の事でもなかったですが、そんなサイズのピアノはとても買えないのですから



次に行ったのは近所にあった知人紹介の工房。ここの楽器は本当に本当に素晴らしかったのです私が探しているサイズのピアノでも本当に美しく豊かな音色で・・・。でも残念ながら値段が高すぎて断念。高すぎるっていっても一般的なお値段に比べたら相当お買い得ですし、ピアノの価値相応なのでしょうが、私の経済感覚にはハマりませんでした。余りに大好きな音だったので「こういう音の楽器を買うにはやっぱりこれくらいお金を出さないとダメなのか・・・」と落ち込み、絶望感で一杯になりました

→続く


テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
買うか、やめるか
2012年04月07日 (土) | 編集 |
いつかピアノを買わなくてはと思い始め、私は今後どういう距離感でピアノと付き合っていくのか・どういう楽器が欲しいのかと考え始めてから3年以上が経ちました。ピアノを弾かない人にとっては高い・デカイ・ウルサイ、と良いところナシで迷惑をかける一方の品物です。その迷惑を承知の上で買うほどのものなのか?大体、ナマケモノの私が家で好きなときに練習できるようになったらちゃんと練習するのか?わざわざ通って、時間も限られているから練習できたんじゃないのか??そんな風にダラダラ考えていたらあっという間に時間が経ち・・・いよいよ決断を迫られる事になったのです(前記事参照)。

趣味としてピアノに向き合うとき色んな楽しみ方があるし、そのいずれも間違っていないと思います。そして結局のところ、どんな場で・どういう曲を・どういう風に弾きたいかによってどんな楽器が必要になるかが決まるのかなと思っています。何年習っているとか、難しい曲をどれだけ弾けるかとかそういうことじゃないって思うのです。勿論、デジピだからいけない・レベルが低い、グランドだから上手くなる・レベルが高いってわけでもないと思うのです。そして、私の楽しみ方で今の先生に習うとするとやっぱりグランドピアノが必要なのです。逆に言うとグランドピアノなしでは私はピアノを楽しむことができないから、やめるしかないのかなって。

私にはかつて蟻のように働いて作った貯金、もう吹かないであろう3台のオーボエがありました。ごくごく僅かな貯金ですが、金額以上にそれに費やした時間に意味があります。平日は朝8時台から夜は23時過ぎまで、休日出勤もしばしば、徹夜することもありました。辛いこともあったけど充実していた日々の対価なのです。微々たる額とは言え単なる趣味につぎ込むにしては高額の出費、でも他の何に費やしたら真っ当な使い方だと言えるのだろう?生活のため、家族のため、万が一への備え・・・確かに他人から責められないという意味では心は痛まないだろうけど、決して満足はできないだろう。結局いくら考えても、ピアノ以外にあの日々に見合うような使い方は思い浮かばなかったのです。万が一のときにはピアノなんて弾いてられないだろうから売ってお金に換えれば良かろう、そんな風にも思ったのです。

そして多少はお金になりそうな3台のオーボエも、それぞれ思い出がぎっしり詰まった大切な楽器です。毎日しつこくねだってやっと父に買ってもらったもの、先生が長年使ってらっしゃった楽器を「お金は出世払いで良いよ〜」と譲って下さったもの(勿論、就職後ちゃんと払いましたけど)、海外に演奏旅行やマスタークラスを受けに行ったときのもの・・・。これらの思い出に見合うモノと言ったらやっぱりピアノ以外に思いつかなかったのです。

ここまで考えて夫に相談したところ、「欲しいピアノを買いなさい、気に入らないピアノを買っても満足できないだろうから。安物買いの銭失いはいけない。」と言ってくれました。確かに妥協して多少安い楽器を買っても金額が大きい事には変わりませんから、それで満足できなかったらもう目も当てられません。

そんな感じで、いよいよピアノを買うことにしました防音もしなくてはなりませんが、良いと思える楽器を見つけることの方が緊急かつ重要だし、時間もかかりそうだったので先にピアノ探しを開始しました。中古楽器を探していたので、楽器店ではなくピアノ工房や個人で売りに出している方を探すことにしました。

→続く


テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽
辛かった1ヶ月
2012年04月07日 (土) | 編集 |
実に1ヶ月以上ぶりの更新・・・私にとってとても悲しく、辛い1ヶ月でした。

4月上旬に大きい本番を控え、2月下旬にようやくプログラムを決めて「さぁ、これから鬼練習」と気合い十分だった私に悲しいお知らせが。学校の練習室のポリシーが変わり、今まで使っていた練習室は音楽院の生徒専用になってしまったのです。我々趣味のクラスの人たちに許可された練習時間は平日の朝8:00〜9:00&夜8:00〜10:00、日曜日終日(12:00〜22:00)。しかも使って良い練習室のピアノはほとんど某社のものであり・・・悪くはないんだけど、今まであり得ないほどボロイとはいえどS社のものを使っていたのでちょっと不満。というより、この時間帯って実質「練習室使うな!」って感じじゃないですか!?
とりあえず一通り喚いたり落ち込んだりしました。

さて、どうするか!?選択肢は2つ・・・「ピアノを買う」または「ピアノをやめる」。

ピアノを買うんだったら、これが最初で最後なので納得できるモノが欲しい。マンション住まいなので防音にもお金がかかる。ビンボーな私でも納得できるピアノを買えるのだろうか?買えなかったとしたら・・・サイレントピアノを買う?でもそれも結局デジピで練習するのと本質的なところは変わらない。ではデジピでピアノを続ける・・・?

今の先生と初めて会ったとき、「趣味で楽しく弾きたいの?それとも?」と聞かれました。「ミニリサイタルできるようになりたい」とオソロシイ野望を口にした私に先生は、「わかった。じゃ、ベビーでいいからグランドピアノを買いなさい。」と言い渡したのです。しかし何と言っても子供のときは僅か6年でやめた根性無しの私ですから、夫も私自身でさえもいきなり生ピアノ、しかもグランドを買うのは躊躇いました。それにそうそう買い替えるものではないですから納得できるモノが欲しく、そうなるとお金がナイ(爆)。で、最初はデジピで練習していたのですがすぐに先生にバレて「キーボードで練習してはいけないよ」と諭され(←怒られるより辛い)、渋々学校の練習室に通うことにしたのでした。

通い始めの頃は練習室のピアノのあり得ない状態に手を焼きました。音程が狂っているのは当然のこと、弦は切れっぱなし、動かない鍵盤や割れた響板も放置、鍵盤の深さもバラバラ、ピアノに合った高さの椅子が無いこともある・・・。ちなみに外観はこんな感じ↓

でもそれらを何とかコントロールしようと練習するうちに(だって、そこで練習するしかないですから)、大きな収穫が。本番やレッスンで初めて弾くピアノが怖くなくなったのです。レッスン室や本番のピアノも日本のようにちゃんとした状態であることは少ないのですが、それですら練習室のピアノに比べたら考えられないくらい良い状態なのですから。

しかし練習室も無制限に使えるわけでなく、平日は一人2時間までしか予約できません。その後空いている部屋があればそこで練習できるのですが、9月〜12月上旬と1月末〜4月は音楽院の授業がありますから、予約外の時間にはなかなか練習できません。だからと言ってレッスンの課題が減るわけではないので、練習の効率を上げるしかないのです。こう書くと自分にとってプラスなようですが、それでもやっぱりコンサートの前に思うように練習ができないのは怖くてたまりませんでした。

・・・とこんな風に不満一杯な練習室であってもタダで周囲に気兼ねせずにS社のピアノで練習できるなんて、私はとっても恵まれていたんだ、もうああいう日々は私には来ないんだって思ったらひたすら悲しくて悲しくて。勿論4月のコンサートもキャンセルしなくちゃならないだろうし、いや、そんな事より今後一切ピアノに触れる事すらない自分を想像すると大袈裟なようだけど「絶望」って感じになっちゃったんです。もう涙も出ないってくらいで。「たかが」趣味くらいで何を大袈裟なと思われても仕方ないんだろうけど・・・私にとっては「されど」趣味だったのですね

→続く
テーマ:ピアノ
ジャンル:音楽